~体育祭~

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無言で靴下を渡す私と、無言で受け取る俊ちゃん。 顔を赤面にして俯いている私。 まじで恥ずかしいです…。 耳まで赤く染まっていることに気付いたのか、俊ちゃんは私の横を通り過ぎた時に 「……変態。ばーか」 と呟き、私がさっき行った洗面所に入って行った。 卑怯だよ…。俊ちゃん…。 耳元で、囁くなんて…私…もっと、俊ちゃんのこと好きになっちゃうよ…。 裸足のまま、俊ちゃんが入って行った洗面所のドアを見つめる。 いつ泥がついたのかわかんないけど…きっと神様が私にくれたプレゼントだったのかもね。 1人で静かにほほ笑んでると、俊ちゃんが洗面所から出てきた。 「何1人で笑ってんの?変態さん」 私に対しての怖い接し方じゃなくて、とても優しい言い方で俊ちゃんは言った。  
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