~本性~

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「なんか…緊張してきたあ…」 未衣が唇を尖んがらせて小声で言った。 「お、俺は別に!」 淳はどもりながら言う。 小学生じゃないんだから…。 二人の会話に笑いながら歩いて数分、学校に一番近いマックに着いた。 未衣は『ポテト~』と歌いながら、走ってマックの中へと入って行った。 苦笑いで私は淳の方を見ると……、ドアに優しく微笑んでいる淳がいた。まるで、父親が我が子を見守るみたいに…。 吹いてしまった私。 「瑠愛?何笑ってんだよ」 赤い髪の毛を掻きながら淳は不思議そうに私に言う。 「アハハッ!もぅ…淳うけるーっ!!」 「な、なにがだよ!別にうけることなんか……」 「?」 淳が言い終わる前に何故か止まった。目を見ると、私の後ろの方をビックリした顔で見ている。 私はおそるおそる後ろを振り向いた。  
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