契約

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俺の名前は佳祐(けいすけ) 17歳の高校生 これと言った特技や特徴もなく 勉強ができるわけでもなく 運動ができるわけでもなく 喧嘩が強いわけでもなく ルックスがいいわけでもない 平凡な人間「だった」 俺は常に冷めていて 世の中を見下して、そして絶望していた 「この世の中は腐っている」 爆音で道路を走るバイク 平気で地べたに座り、通路を占拠する若者たち… 俺は自分に力があれば こいつらをねじ伏せてやろうと思ってた 一種の正義感だ …が そんなことできるわけがない いざ喧嘩となれば敵うわけない 最近じゃ集団リンチで殺人…なんてケースもある 自分の慣れない正義で死ぬくらいなら へづらって生きていたほうがいい… そう 思っていた
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