序章

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「本当にいいのですかね?」 「今更何を言っているのだ。私立には金がいるんだ。今回は額が額だ。断れない」 「しかし保護者はどうするのです?黙ってはいないでしょう?」 「それについてなんですが一ヶ月の学習強化合宿ってのはどうでしょう?これならあまり怪しまれずに済みます」 「費用として金も集められるしいいんじゃないか」 「あなた金のことばかりですね。教頭としてもう少し生徒のことを考えて下さい」 「とにかく今回は一ヶ月の合宿ということにする。来週から始めるということで今すぐ保護者へのプリントを作ってもらいたい」 「お任せ下さい」 「それでは今日はこれで終わりだ。明日一日また話合うとしよう」 この会議があの事件につながるとはまだ気付いていなかった.........
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