第二章【事件の始まり】

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とりあえず相手の数を…。 一人、二人…十人か…。とりあえず本部に連絡しなくちゃ…。 僕は白猫騎士団にバレないようゆっくり隠れながら、止めてあるバイクまで移動した。 ワッフル『こちらワッフル。緊急事態です!』 バイクに付いている無線で王国警察本部に連絡した。 ???『先輩ーどうしたんですかー?』 ワッフル『その声はパンタ君!?』 パンタ君は僕の同僚で、通信を担当している。木箱やタルに隠れて待ち伏せするのが得意なんだ。いつもは事件が起こった時には近くにいるんだけど…。 ワッフル『パンタ君!大変なんだ!白猫騎士団っていう人達がリール商店街を占拠した!』 パンタ『今からこのパンタが先輩を助けに行くッス!ポリスロボはあるッスか?』 ワッフル『えっ…休日だから家に…』 パンタ『じゃあ変わりのポリスロボを持って行くッス!』 ワッフル『分かった!早く来てね!』 パンタ『了解ッス!』 パンタ君で大丈夫だったかな…でもとりあえず本部には連絡したからこれで大丈夫だ。 周りに居た人を集めて、白猫騎士団の目的はなんなんだ? 僕は離れた場所から様子を見る事にした。 ???「おいお前!名前は?」 アリシア「だれに向かって言ってるんだい!!私は黒猫団の…」 (あれはアリシア!?白猫騎士団に捕まってる!!) アリシアは白猫騎士団に何か聞かれている。距離が遠くて聞こえない。 ???「お前…黒猫団のアリシア・プリスか…?」 アリシア「そうだよ!あたいがあの有名な黒猫団のアリシアだ!」 ???「やっぱり…俺の事覚えてないか?」 白猫騎士団の一人がマスクを取った。 綺麗な銀色の毛並みをしたネコヒトだ。 アリシア「誰だ?アンタなんか知らないぞ?」 ???「俺の事覚えてないのか…?」 アリシア「しつこいな!知らないって言ってんだろ!」 アリシアはそのネコヒトに怒鳴り付けた。ここまで聞こえるよ。 ???「くそ!!やっぱり覚えてないのか…おいお前ら!もう今日は引き上げるぞ!」 他の白猫騎士団からザワザワと声が聞こえる。 ???「うるさいぞ!!早く引き上げる準備をしろ!!」 そう銀色の毛並みのネコヒトが言うと空から気球が降りてきた。 (あれ?気球なんて浮かんでた?) まるで気球がいきなり現れたみたいだった。 その気球に白猫騎士団は乗り込むと、銀色の毛並みのネコヒトが、 イリア「アリシア!俺の名前はイリア!【イリア・ロイド】だ!次に会うときは思い出してくれ!!」
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