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とりあえず相手の数を…。
一人、二人…十人か…。とりあえず本部に連絡しなくちゃ…。
僕は白猫騎士団にバレないようゆっくり隠れながら、止めてあるバイクまで移動した。
ワッフル『こちらワッフル。緊急事態です!』
バイクに付いている無線で王国警察本部に連絡した。
???『先輩ーどうしたんですかー?』
ワッフル『その声はパンタ君!?』
パンタ君は僕の同僚で、通信を担当している。木箱やタルに隠れて待ち伏せするのが得意なんだ。いつもは事件が起こった時には近くにいるんだけど…。
ワッフル『パンタ君!大変なんだ!白猫騎士団っていう人達がリール商店街を占拠した!』
パンタ『今からこのパンタが先輩を助けに行くッス!ポリスロボはあるッスか?』
ワッフル『えっ…休日だから家に…』
パンタ『じゃあ変わりのポリスロボを持って行くッス!』
ワッフル『分かった!早く来てね!』
パンタ『了解ッス!』
パンタ君で大丈夫だったかな…でもとりあえず本部には連絡したからこれで大丈夫だ。
周りに居た人を集めて、白猫騎士団の目的はなんなんだ?
僕は離れた場所から様子を見る事にした。
???「おいお前!名前は?」
アリシア「だれに向かって言ってるんだい!!私は黒猫団の…」
(あれはアリシア!?白猫騎士団に捕まってる!!)
アリシアは白猫騎士団に何か聞かれている。距離が遠くて聞こえない。
???「お前…黒猫団のアリシア・プリスか…?」
アリシア「そうだよ!あたいがあの有名な黒猫団のアリシアだ!」
???「やっぱり…俺の事覚えてないか?」
白猫騎士団の一人がマスクを取った。
綺麗な銀色の毛並みをしたネコヒトだ。
アリシア「誰だ?アンタなんか知らないぞ?」
???「俺の事覚えてないのか…?」
アリシア「しつこいな!知らないって言ってんだろ!」
アリシアはそのネコヒトに怒鳴り付けた。ここまで聞こえるよ。
???「くそ!!やっぱり覚えてないのか…おいお前ら!もう今日は引き上げるぞ!」
他の白猫騎士団からザワザワと声が聞こえる。
???「うるさいぞ!!早く引き上げる準備をしろ!!」
そう銀色の毛並みのネコヒトが言うと空から気球が降りてきた。
(あれ?気球なんて浮かんでた?)
まるで気球がいきなり現れたみたいだった。
その気球に白猫騎士団は乗り込むと、銀色の毛並みのネコヒトが、
イリア「アリシア!俺の名前はイリア!【イリア・ロイド】だ!次に会うときは思い出してくれ!!」
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