†第一章†

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しかし、その行為から生まれたのは“孤立”だった。 大人達はラルカの言葉に耳をかさず諭すばかり。 陰では煙たがる者もいた。 少し年を経てラルカはパタリとその行為を止めた。 大人達は説得が聞いたと喜んだ。 ラルカは輪の中で笑っていた。 しかし、ラルカは心を閉ざしてしまった。 ラルカは仲間の中で信頼をおける人がいなくなってしまった。 次第に一人で居る時間も増えていった。 仲間の絆を大切にする事を何よりも重んじてきた種である俺ら。 それは最早血の刻印。 仲間を信頼出来ないことがいかにツラいことかは容易に想像できる ラルカはその中で一人寂しく生きている。 .
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