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お父さんに聞いたが、うつろなままで、時々頭を撫でてくれるだけだった。
病室に戻るとお父さんはお母さんの手をにぎって顔を伏せる
僕はお母さんのそばで突っ立っていた
面会時間が終わるまでずっと
帰る車の中、
「お母さん、どうしちゃったの?」
「……」
「いつ家に帰ってこれる?」
「……」
「ねぇ、答えてよお父さん」
「……」
「ねえったら!
「うるさいっ!!」
「っ!」
「ご、ごめんな、
今は話かけないでくれ…」
「、ごめんなさぃ…」
それから妙な沈黙は続き、二人の会話は途絶えていった。
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