思い出

6/11
前へ
/28ページ
次へ
お見舞いをするにしたがって、お母さんはどんどん痩せていった、 ほとんど目を覚まさずに寝ているだけ。 元気な姿を見たいからなのか、いつか来た野原にやってきていた。 あの時見たような青い空、草、花… 遠くからお母さんの声が聞こえてきた 「 ー…クローバーを見つけたら幸せがやってくるそうよ 待ってるわね…ー 」 そのことを思い出し 「クローバー、 四つ葉のクローバーを探せばお母さんが治るかもしれないっ」 思いついた時にはもう体が動いて、辺りにあるクローバーの中を必死に探していた。 見舞いに行く前には必ずクローバーを探していた
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加