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お見舞いをするにしたがって、お母さんはどんどん痩せていった、
ほとんど目を覚まさずに寝ているだけ。
元気な姿を見たいからなのか、いつか来た野原にやってきていた。
あの時見たような青い空、草、花…
遠くからお母さんの声が聞こえてきた
「 ー…クローバーを見つけたら幸せがやってくるそうよ
待ってるわね…ー 」
そのことを思い出し
「クローバー、
四つ葉のクローバーを探せばお母さんが治るかもしれないっ」
思いついた時にはもう体が動いて、辺りにあるクローバーの中を必死に探していた。
見舞いに行く前には必ずクローバーを探していた
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