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これ見よがしに、ミスズさんの前でマサキ君といちゃついてみた。
バイト先でも、学校でも。
その数日後、お決まりの展開の様なお呼びだし。
『ねぇマイ、あんたマサキと付き合ってんの?』
何て陳腐な質問だろうかと思った。
『私の大切な弟なんだから、マサキの事好きならちゃんと言ってよ?』
『私は別にマサキの事弟だって思ってるから、別にマイがマサキと付き合ってても今までみたいにするしね』
『ってか、アイツちゃんと優しくしてる?冷たい所があるから、遊ばれない様にしなよ!』
…笑ったさ。
心の中で大爆笑。
黙って、しおらしくハイ…ハイ…って頷いた方が素晴らしく無難だとわかってる。
わかっていたのに、ミスズさんの次の一言が私のかすかに残ってた良心を弾けさせた。
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