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ある日のこと、私は大変なことに気付いてしまった。それはそれは私の命に関わる大きなことだ。
「どうしたんだ?なんか気分悪そうだぞ」
兄弟が私の顔を覗き込む。
「・・・・・・・・・・・いや、別に何もないさ」
言いながら口は震えていた。
「だったらいいけど・・・・・・・・・・・・・すごい震えてるし・・・・・・・・」
「大丈夫だから。気にしなくていい」
「・・・・・・・・・・・そうか」
訝しげにしながらも兄弟は黙って私から視線を外した。
それでいいのだ。心配されたからといって、本当のことなんて恥ずかしくて言えるはずがない。
高いところが怖いだなんて、実は高所恐怖症だなんてどうして言えるだろう?
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