一章【旅たち】

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気を改め、ガイがテーブルに着くと 母が真剣な眼差しで、しかし どこか悲しげな表情のユリアが ガイに問いかける 「ガイ・・・本当に、本当に行ってしまうの?」 聞かれたガイも驚きつつも 真剣な顔で 「行くよ母さん!だってこれは俺の夢だから!!!母さんと二人で話して決めたことじゃないか!」 言ってる内に感情を抑えきれなくなるガイ これを聞いた母は目を閉じ ゆっくりと話始めた 「ガイ・・・あなたが初めてこの村を出て 旅したいって言った時のこと覚えてる?」 ガイは落ち着いた表情で 「あぁ ちゃんと覚えてるよ」 それに満足なのかユリアも微笑みながら 「あの時母さんは驚きよりも嬉しい気持ちでいっぱいだったわ やっぱりあの人の息子なんだ!って」 ガイは不思議に思っていた 普段あまり好んで父の話はしないのだがこの日は嬉しそうに父の話をしているからだ
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