一章【旅たち】

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正直父は俺が子供の頃に 死んでしまってよく覚えていない 覚えているのは 「将来俺を超えるでっかい男になれよ!!」 っというこの言葉だけである (超えろって言われてもなぁ・・・まぁ父さんは村の人に聞いても立派な人だったって事はよく分かったし 俺も頑張んなきゃな!!) すると母がおもむろに席を立ち棚の上から綺麗な装飾のされた一本の剣を俺に差し出した 「これをあなたに・・・」 不思議そうに見つめるガイ 「これは?」 その質問にユリアは 「この剣はあなたの、あなたのお父さんが残した最初で最後のプレゼントよ。」 この言葉を聞きガイはある記憶を思い出す・・・ 「父ちゃん!!父ちゃん!!そのいつも腰につけてるカッコイイ剣頂戴よ!!!」 「んーこれかぁ?そうだなーもっと大きくなって一人前の男になったらくれてやってもいいぞ!!!」 ガイの頭をガシガシとなでながら言うお父さんであった・・・ (約束覚えててくれてたんだ。。。) ガイは満面の笑みで 母から剣を受け取った 「お、おもい・・・」 そのずっしりとした重みに ただ剣が重いのでなく 何か、言葉では言い表せないモノを感じたのであった
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