一章【旅たち】

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旅の支度も前日に準備してあってかそんな困らずに 用意することができ ガイは今、村の出入り口まで来ていた 今までお世話になった村の事を思い出していると 「ガーーーーイ!!!」 急に自分の名前が呼ばれてビックリしていると 自分の名前を呼んでいる正体が分かり ガイは微笑んでいる 「ガイ・・・本当に行ってしまうの?」 今日は泣きっ放しなのだろう 目に泣いた跡があり 今もすでに泣きそうな女の子 「アリス・・・もう決めたことなんだ。でも必ず帰ってくる!!!」 ガイの本気の目を見たアリスは 「はぁ・・・ガイは昔から一度言ったら何言っても聞かない頑固者だもんねぇ」 涙を拭きながら 「ただし条件があるわ!!」 「ん?条件??」 アリスはチョイチョイとガイに耳を貸せっと合図を出している それを分かったのか ガイは少し屈んでアリスの前まで 耳をもっていく・・・ 「ゴニョゴニョゴニョ」 その瞬間顔を真っ赤にしたガイ 「ちょ///お前ってやつは//」 「約束だからねぇー♪」 それだけ言うと走って家まで行ってしまった・・・ その光景に唖然していると 「おやおや、内の娘がまたなんかやらかしたみたいですね。」 落ち着いた物言いの40前半の細身の小父さんが話しかけてきた ガイの剣術の師匠であり アリスの父親で <ヴァン・バンガード>である 「師匠!!」 ガイは少々驚きながら師匠の顔を見る 「ガイ君 師匠にいえ、村の皆に黙って出て行こうとするのはいただけませんねぇ」 顔は笑っているがオーラが黒いその雰囲気に若干押され気味のガイ 「すみません・・・無駄に皆に心配かけたくなくて・・・師匠といいアリスといいよく俺が出て行くってわかりましたね?」 不思議そうに思っていると 「私は仮にもガイ君の師ですからね、アリスは・・・まぁ恋する乙女ってところですかね」 「は、はぁ・・・」 苦笑いをしているガイに対して ハッハッハとなんとも清清しい笑いとともに険しくなった顔でガイに言った。
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