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ここはイラク。
乾燥地帯の貧しい小さな村であり、たまに村の直ぐ近くで銃撃戦が突然起こり、数名の死者を出すが、それでもイラクの中では比較的に平和な村と言われている。
そんな村に、また厳しい冬がやってきて、寒さと空腹でまた死者を出す。
そして、また何処かで、愛する人を亡くして泣いている。
だが、涙を拭き、前を見て辛い現実に向かって歩き出す。
全ては『戦争』のせいで何もかもが失ってしまった。
――結局、戦争で何が変わったんだろうか?
イラクの人々はそんな言葉が浮かんでは消え、頭の中でぐるぐると回っている。
そして、その村には、今という厳しい現実に立ち向かい、一生懸命に生きる『バルダバス』と言う少年が居た。
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