厳しい冬

3/3
21人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
 バルダバスのお家は小さな病院であり、父はイラク戦争で戦死していて、今は母が医師であり、一人で忙しなく、村の人々を看病や治療をしたりしている。  母には休日というものがなく、いつも働いているが、バルダバスには弟の『サヴァイヴ』が居て、よく二人で遊んでいる。  クリスマスも後、二日と迫り、二人はある『願い事』を聞いてもらうために、サンタさん宛に手紙を書くことにした。  最初、バルダバスとサヴァイヴは別々にサンタさんに手紙を送る予定だったが、書けるような紙が一枚しかなく、紙をもう一枚買うような余裕が無かった為、二人で一枚の紙に書くことを決めるのであった。 「書けるような紙が一枚もあったんだし、一緒に心を込めて書こうね!」 「そうだね~兄ちゃん!やっぱり一緒に書いた方が楽しいしね!」  そんな会話を二人は微笑みながら言っていて、一枚の紙に書き出すのであった。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!