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白い肌にそっと口付け。
鈴の赤くなる頬はわたしのせいなんだ。
私の行為1つが鈴の頬を染めてるんだと思うと、嬉しくなった。
心の痛みを、一瞬で忘れさせてくれるほどの甘い罪。
どうしても伝えなきゃならないことがあるような気がして言葉を捜した。
鈴の瞳の中で。
「好きだよ」
世界中を探して、今、存在する言葉はこの一つだった。
この世界には鈴しかいないんだってこと。
鈴はお姫さまなんだってこと。
それがはっきりと分かったんだから。
今ここに、かしずいたって構わない。
鈴だけの世界で、鈴は光り輝き続ける。
私の心と目と、腕の中の世界。
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