降誕祭

8/14
前へ
/58ページ
次へ
  着々とクリスマスディナーの準備は整い、風令のつまみ食いを阻止しながらも槐は手際良く完成させていった。 既にダイニングは風令によって綺麗に飾り付けられている。 テーブルには淡い色のキャンドルが間隔をおいて三つ並べられ、それはレースのテーブルクロスにとても映えていた。 その他、リビングのサイドテーブルにも薔薇が生けてあり、細部に渡る装飾にも抜け目が無い。 一方、泪と雷は大きなツリーの飾り付けをしていた。 全体が白のツリーは常に薄暗い室内によく合っている。 そこに細々(コマゴマ)とした銀色の飾りを提げ、それは控え目な光を放っていた。
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

81人が本棚に入れています
本棚に追加