最期に始める歩み

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「私もあの人が誰を想ってても 構わないの………………。 あの人が好きなの。 好きなの…………………。 ごめんなさい――――……」 「………………分かりました。」 優しい瞳が 握られている手がそっと放される 「ごめんなさい。 ありがとう………………。」 ごめんなさい ありがとう 目を解いてくれたこと 手を緩めてくれたこと 片想いを同じと判ってくれたこと 早足だったのにいつの間にか 走り出していた。 須賀さん 会いたい 会いたい 会いたい 会って自分の気持ち充電したい 須賀さんでいっぱいに 満たされたい もう誰にも揺れたりしないように 須賀さんを好きな気持ちに 自信を持てるように
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