最期に始める歩み

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「しかしまぁなんだ、 よかったじゃねぇか。 なぁ?桃。」 それから1週間ほど過ぎたある夜 『なっちゃん』の 奥のテーブルに座りながら 私はチビチビ日本酒を呑んでいた 「もう! 恥ずかしいから言わないでよ!」 大輔はお構いなしで 「信悟は残念だったけど まぁ桃なんかよりいい女は いっぱいいるから 心配すんな?」 なんて話し掛けられて 料理を運んでいた信悟くんは ぎこちなく笑った。 信悟くんもいるのに こんな会話をして酷いと 感じたりもする。 だけどいつまでも避けては いられないから
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