三度目の春

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ここは、都立亜細亜女子高等学校通称鯵高。 そして、この学校に二人の最強のコンビがいる。 彼女は不知火 舞 彼女はこの鯵高の生徒会会長である。そして、もう一人副会長である天上院 リサである。 彼女たちはこの学校に入学してからずっと生徒会にいる。 そんな彼女たちも今年で三度目の春を迎えた。今年の入学生を生徒会室の窓から舞とリサは退屈そうに覗いていた。 「あ~あ、退屈ねぇ舞ぃ~」 リサは椅子にもたれ掛り舞に話しかけてきた。 「うん?なに?リサ?」 「出た出た舞のとぼけ。何じゃないよぉ舞ぃ」 「だからなんなのよぉリサは!!」 「舞ぃ、あたしらもう、三年よぉ」 「うん、だから何?」 「はぁ、これだから舞は鈍いのよね」 「何が?」 「舞はさ、恋したいとは思わないの?」 「恋?」 生徒会の雑記張を書いているペンが止まった・・
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