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「彼氏としたの?」 「してないよ。」 「なんで?」 「なんでも。」 「なんでだよ。」 「…なんか、気持ち悪く感じちゃって手も繋いでなかったりして。」 「気持ち悪いって?嫌いなんじゃない?」 「違う!」 「……。」 一志は奈央の手を握る。 「気持ち悪い?」 奈央は首を振る。 「なんで?」 「なんでって、一志が気持ち悪い訳ないじゃん。」 「どうして?」 「なんでもどうしても同じだから。聞き方変えただけじゃん。」 奈央は呆れて見せる。 「なんで俺は気持ち悪くないか考えなさい。」 「友達だからじゃん。」 「そうじゃないでしょ。」 「そうでしょ。」 「じゃぁ、圭輔も平気?」 一志は聞きながら奈央にキスをする。 「圭輔は佳乃がいるじゃん。」 「俺も彼女いるんだけど?」 「だって、一志は触るじゃん。」 「………。そうだね。奈央が拒まないから。」 「拒んでいいの?」 「今はダメ。」 「ここ、気持ちイイ?」 「うん…ダメ…。」 「どっち?」 「変になるから…。」 一志は強める。 「やぁ…っ。」 「奈央可愛い。」 一志は奈央の手を掴んで空港を歩く。 「家の用事って何だったの?」 一志は鼻で笑う。
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