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「キスも初めて?」 「うーん…。」 「今更隠しても意味無いから。」 「前に合コンで、ちょっと…。」 「ちょっとって?」 「帰り際に…ちょっと。」 「だから合コンなんてするんじゃ無いって言ったじゃん。」 「彼氏欲しいもん。」 「キスしてどうだった?」 「別に何も。」 「キスはしていいの?」 「うん。」 一志は顔を近づける。 「あ、待って。」 奈央は体を引く。 「目、瞑った方いいの?見てていいの?」 「瞑った方がいい。」 「了解。」 目を瞑った奈央の唇に触れる。 「どう?平気?」 「……。分かんない。」 「分かんないって…。」 一志は次どうしようか悩んで止まる。 「一志は平気?」 「余裕。」 奈央は一志の手を掴み自分の手の甲に乗せ、なでさせる。 「平気?」 「…そっちこそ。」 一志は袖口から手を入れ奈央の腕をなでる。 「永久脱毛したの。スベスベ?」 「永久脱毛?すげー。」 一志は呆れて笑う。 「色々したよ。」 奈央はピースして笑う。 「加工品?」 「手作り。」 「あー。そっか。」 「痛い?」 「ん…。大丈夫。」 「うん。我慢して。」 「ゆっくりしてよ…。」 「ごめん…。努力する…。」
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