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「寂しい?」 奈央は素直にうなずく。二人が結婚してなんだか寂しい。 「佳乃を盗られた気分…。置いてけぼり食らってるよ…。」 「気のせい。」 「佳乃が結婚して嬉しいのに寂しい…。」 「今だけ。何にも変わらんから。」 「うん…。」 奈央はゴソゴソと一志に寄る。 「ダッコ。」 両手を差し出す。 「3キロ増えたんでしょ?重くない?」 「重いよ。」 奈央は手を出したまま引かない。 「仕方ないな…。」 一志は奈央の脇に手を入れ、抱き上げて自分のあぐらの上に座らせ、背中をポンポンとする。 「よしよし。ネンネしな。」 奈央は一志の首に腕をまわしてゆっくりジッとキスをする。 「奈央。酔ってる…。」 「うん。酔っててちょっと感覚無いから、強くして大丈夫だよ…。2回目だし。」 「奈央、イッた…?」 一志は息を上げ、涙を流す奈央をのぞき込む。恥ずかしがりながら頷く奈央を確認して、指の変わりに自分のを押し付ける。 「ゃ…。今入れたら…感じ過ぎて変になるー…。」 「じゃあ、なって。」 「やぁぁぁっ…!」 奈央は泣き声を上げる。一志は強く動いてしがみついてくる奈央を泣かせた。
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