4708人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
奈央が目を覚ますと隣に一志が寝ている。
(やば…。)
奈央は静かに起き上がり、お風呂に行く。
「本当にごめんなさい。」
奈央は一志に頭を下げる。
「飲み過ぎました。」
「そうだね。」
「もう二度とこんなこと無いようにします。」
「お前、もう知らない奴と酒飲むの絶対禁止ね。」
「はい。絶対飲まない!つーかもう、マジごめん…。」
「いいよ。分かったから。」
「絶対?ずっと友達でいてね?無視しないでね?見捨て無いでよ?今度こそスッパリ忘れるから。」
「分かってるよ。…おまえこそな。」
「大丈夫!忘れる!」
「そこじゃなくて…。まぁいいけど。腹へった。」
「あ。パンあるよ。食パン。」
奈央はキッチンへ行き食パンを出して来る。
「そのままかよ。」
「あ、焼く?」
「お願いします。」
「お風呂入る?」
「入ります。」
「じゃあ入っておいでよ。焼いておくから。」
「やった。」
「料理出来るようになったね~。」
一志はオムレツをつつく。
「このくらいならなんとかね。」
「なんでタコウィンナー?」
「覚えた。今カニさん練習中。」
奈央は自分の皿のウィンナーに箸を刺す。
「佳乃の料理の練習に付き合ってたから。」
「あぁ。」
最初のコメントを投稿しよう!