第1章

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「そっか…じゃぁ~さぁこんなのは、どうかな?」 「?」 「俺がさ…サッカー選手に、なったら俺が会いに行くよ!ユウに」 「…!」 「ほら…サッカー選手になったらいろんな国に行けるからさ」 「うん…いや…あのぉ…そうだけど…」 「イヤとは、いわせないぜ!だから…なっ!約束だ」 僕の話す間も与えず…健二君に、僕は…しぶしぶ 「うん…分かった…約束する」 嬉しそうに、将来のことを話す健二くんの笑顔に、僕は、何もいなくなってしまった。 どうすればいいのだろ…。 約束… 僕は、守れない… 健二くん…ごめんね… 君との約束…守りたいのに 生まれて初めてできた友達なのに 僕は、生まれて初めてその友達に、嘘をついてしまった。 そして…今 今年の夏が終わろうとしている。
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