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駅の中は外装と同じぐらい簡単な作りの待合室になっていた。
あまり利用者はいないらしく汚れた時刻表の近くには、何年前なのか解らないくらい埃を被った雑誌やらパンフレットとかが乱雑に置かれていた。
そんな待合室にポツンと1人だけ椅子に座っている子がいた。
冬服らしいセーラー服を身に纏っただけのちょっと暗めな雰囲気を纏った少女
こちらに気付いているのかいないのか、顔を上げさえしない少女の横を通り過ぎて駅から出てみたのだが、そこに広がるのは人っ子一人表にいないと言う廃れぶりの村しかなかった。
「……」
俺は小さなため息をつきながら近くにあった汚れた時刻表を見上げ──
「…マジかよ」
ガクリと頭を落とした。
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