紅魔郷の10年くらい前

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「ヒマだなぁ……」 紅美鈴は、紅魔館の門番を務めている。 「今日はいつもの氷精も現れないしなぁ……」 元々は旅の格闘家をしていたのだが、紅魔館に立ち寄った際、そこで出会った少女(幼女、と言ったほうがいいかもしれない)に喧嘩を売られた挙げ句、惨敗してその少女の言いなりとなっている。 「なにか起きないかなぁ……」 ひゅううううううう。 「……ん?」 ふと美鈴は空を仰ぎ、そして仰天した。 「うわああああっ!?」 ひゅううううううう。 少女が落ちてきた。 どすんっ!! がすっ!! 美鈴は見事に少女を抱き抱え、ついでに言うと少女の踵が美鈴の脳天にクリーンヒットした。
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