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うやむやのうちに教育係に任命された美鈴は、とりあえず自室に戻っていた。
ずっと目を覚まさない少女を自分のベッドに寝かせ、一息つく。
「教育係って言われたってなぁ……何をすればいいのやら」
そう言いながらも、心中では、館の環境から考えて、少女がここで暮らしていくならメイドとなるだろうこと、そのためには家事を教えるべきだということなど、順序をもって考えを巡らせていた。
美鈴は腕を買われ門番を務めているが、命ぜられればメイドとして働く能力も十分に持っていた。
それを知った上で、レミリアも美鈴に任せたのだろう。
と、
「ん……」
少女が目を覚ました。
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