五稜郭

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この後…… 土方さんは腹部を銃弾に貫かれて…… 亡くなった。 …最期まで己の誠を貫き、決して戦うことを諦めなかった彼。 私はそんな彼を幕末に生きた誰よりも一番武士らしかったと思う。 もし彼が生きていたら――― 明治の世はどうなっていたのだろうか。 私は目をつぶり、そんなことを頭の中で考えていた。 ――――キーンッ。 その時だった。 私を強い耳鳴りが襲った。 『なにこれ……?ツッ。。。』 私はあまりの違和感に耳を両手で抑え、その場にしゃがみこんでしまった。
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