わらびもち

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「大介ー、まだなのー?」 放課後。外は夕焼け。今日も茜がやってきた。 「うっせーなー。あともうちょいでできるから黙って待ってろ。」 僕は木下大介。中学生だ。 外でわめいているのは西本茜。家が近所のせいで幼なじみっていう間柄になってしまっている。 「はやくー。今日はなに作ってるのー?」 茜は本当にうるさい。 「気になるなら外で叫ぶんじゃなくてこっちに見に来ればいいだろ。まぁ茜は見に来ても何作ってるかわからないだろーけどな。」 毎日こんな感じで学校終りの夕方は茜と言い合っている。 とにかくあの女はなにかとうるさい。
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