エンカウント

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「キターーーーー!!!!」 薄暗い部屋の中、興奮の余り口から漏れる声。同じ言葉をキーボードに打ち込む。 「マジでこれはヤバイ!この美しさは罪だろ!!いや罪は俺!俺を罰してくれジュジュたん!!!」 早々と口にする言葉を全てキーボードに打ち込み、モニターへ映し出す。 「この画像も保存これも保存!!!保存保存保存HOZON!!!!!!ドゥフウフフフフ」 その日の俺は、いつもと同じくジュジュの、俺の嫁『十条院ジュジュ』の画像収拾と、アニメ『ジュジュの過剰な愛情』の布教活動に勤しんでいた。 「可愛すぎだろこれマジで可愛い!!ジュジュ可愛いよジュジュ~」 何も変わらない─ 昨日と、一昨日と、それ以前と、何も変わらない一日を過ごしていた。いつもの風景だった。 「ん?お、お~。ヤバイヤバイ。ジュジュ始まるじゃん。セットセット。実況実況。」 おかしいことに気づいたのは、もう何もかも取り返しのつかない、そう、夢のような出来事に遭遇してからだった。
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