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和輝の心音が聞こえた・・・。
「レイ。悪いけど、今日は帰ったほうがいい。」
「今日はここにいさせて・・・。」
「ダメだ。今日は頼むから・・・。お前がいたら大声で泣けないだろ。」
「いいよ。私の前で泣いても。むしろ泣いてる和輝を見てみたい。」
「恥ずかしいから・・・あ!そういえば今何時?」
「今は12時だけど、それがどうしたの?」
「今日は俺の誕生日なんだ!なんかプレゼント頂戴。」
「そうなんだ!おめでと!プレゼント何がいい?」
「じゃあキスしてよ・・・。俺したことないんだよね。」
「キス!?・・・分かった。いいよ。」
実は私も初めてだったからお互い初めてだったの・・・。
そして、そっと口を近付けてキスをした。
「なんか恥ずかしいね。じゃあやっぱり私行くよ。」
「うん。今日はありがと。嬉しかった・・・。じゃあ俺からのプレゼント・・・はい。」
和輝はいつも着けてたペンダントを手渡してくれた。
「大事にしろよ。初キス記念だから。でも、好きな奴ができたら捨てろよ。」
「分かった。ありがとね。じゃあ・・・。」
私が行くまで視線を逸らさないでいてくれた。私は手を振ってドアを閉めたの・・・。
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