走り始め

2/7
前へ
/63ページ
次へ
「おーいみんな来てるかー?お!今日はめずらしく来てるな。」 「先生。そのめずらしくっていうのは余計です。」 この先生はいつも一言多いからマジでやだ。しかも、上下お揃いの一本線ジャージという典型的な体育教師。暑苦しいっつーの!なんで体育の教師が私たちの担任なわけ?かなり最悪なんだけど。あんたは私たちに何を伝えたいの? 「ねぇレイちゃん。今日って身体測定らしいよ!」  そうなの。今日は春の定番身体測定!マジヤダー!最悪だよー!私これが一番嫌いな裸行事なのにー。この身測決めたやつは絶対変体オヤジだよ・・・。 「レイちゃん?どうしたの?暗いよ。」 「綾音はいいよね。スタイルいいし。私なんていいとこなしだからさ・・。」 「そんなことないよ。大丈夫だよ!」  こんなとこでグズついていても時が経てばどうせ、やるんだから今のうちにウエスト細めてなきゃ。  ってことで六時間目に待ちに待たない身体測定が開始された。ウチの学校はみんな見せ会うのが習慣づいているからマジサイテー!はてさて、私はどうなるんだー!
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

159人が本棚に入れています
本棚に追加