走り始め

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「・・・早く何か起きてください。」 「あなた何言ってるの?早く前に進みなさい。」  当たり前か。私は超能力者じゃないし・・・。仕方ないなウエスト細めなきゃ。  まず身長。「155センチ」だった。まぁまぁ女の子なんてそんなものか。  次に座高。「ひ・み・つ」座高分かったら足の長さ分かっちゃうから言わない!  最後に体重。「・・・ハァー。」まぁご想像にお任せします。でも、決してチビデブじゃないよ!ここだけは本気で自己防衛させて! 「レイちゃんどうだった?」 「綾音はいいよね。私は完全におしまいかな。」  そっと身体状況を指し示す紙を渡す私。その紙をまるでバイト先の店長のように眺めている綾音。これはまさに・・・。  思いつかなかった!やっぱ私は話のボキャブラリーがないなー。 「レイちゃん?さっきから何独り言言ってるの?」 「別になんでもないよ。そういえば最近彼氏とうまく行ってるの?」 「そのことで相談があるんだけどね・・・。」
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