まっ黒

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  今日も祖母の家から出勤 送迎はもう着いている 私は、下を向いて泣いている家族と 祖母と叔父一家を横目に 派手に染めた髪に 派手な格好で玄関をあとにした 人生のうちに人は何回後悔するだろう 1ヶ月前に祖父が死んだ 厳しくて苦手だったけど好きだった 私をかわいがってくれていた 誕生日は絶対に忘れないでいてくれた その誕生日を直前に 祖父は死んでしまった 病気でよくならないことは知ってた 危ない状況ってことも。 なのにお見舞いには1度しか行かなかった 理由は特にない ありがとうも言えず 訳がわからないまま 黒い服を着た そして祖母の家に今 みんなで住んでいるのだ  
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