~ エピソード ~

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扉が完全に閉まった… 目の前には… 久しぶりに見るこの風景!! マイクスタンド… でかいアンプセット…ミキサー… 録音の機材… そして… 何よりピカピカに光る… 一つのライトで照らされる ドラムセット。 全てが 懐かしい。 懐かしすぎる!! ま『 つかさ? 』 あ『つかさ君??』 つ『あ…ごめん…考え事してた… 』 ま 『 何年振りだろうな… このスタジオ! うちらのスタートのこの場所… 何も変わらないな! 唯一 変わるとすれば つかさも俺も バンドはやってないって事か!!』 つ『 そうだなぁ!』 あ『二人とも…暗いよ暗いよ。 二人にとっては 過去の話でも… あやには 最高の場所なんだから… 暗くならないでょ!』 つ『 なってないから! まさき… いい加減 何でここに呼んだか 教えろよ。』 まさきは黙った… 横で…あやが言った! あ『 つかさ君!! あや… 昔 二人のライブ言ったんだ!初めて行った ライブ。 勉強になるかなって思って… 何となくなんだけど。』 つ『 居たんだ??』 あ『居たよ。 でも…勉強にはならなかった…』 つ『何で??』 あ『はは… つかさ君のバンドに圧倒しちゃってさ!! それからつかさ君とまさき達のバンドのファン。』 つ『 ファンね…』 あ『でも…その一回だけしかやらなかった ライブ…。 凄いショックだった!!』 つ『……。』 あ『 理由は 知らないよ。知らないけど…でも… 勿体無いよ!! 男なら 一度決めた事は最後までやろう!』 つ『 あやちゃん…もう辞めたんだ!!もう… やる意味も必要もない。 関係ないだろう!』 ま『おい!つかさ…』 あ『演奏してるつかさ君も まさきも 最高だったんだよ!また やりなよ。』 あやが真剣に話す。 俺はやらないと決めた事だから… 今さら やる気もでない。 つ『ごめん…あやちゃん…。』
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