悲劇

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『香織…どうしょう…どうしょう…』パニックになりそればかりを言っていた 助けに行かないとって考えているものの、足が震えててうごけない… 家は大丈夫なのか?親は?妹の美由紀は?  考えだすとものすごく不安なった 『行かないと…』冷静になろうと顔を両手で叩いたとき俺の背後で… 『ァァアアア…ゥォォァアア…』やつらがそこまで迫ってきた 『うっ??!』震えてる足を無理やり動かして…走った そしてグラウンドに転がってる自転車をまたいで一目散に学校を出る そして家にむかって走ってるんだけど…人がいない  まわりの家 コンビニにも 道路にも 車ですら走ってない 一っ子一人いない  町全体が静まり返っている 俺の不安はますます高くなった…
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