怖かったらやっぱり逃げちゃえ!

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桜の並木道を歩きながら、こんな場所に彼女と一緒に来たらあんなことやこんなことができる……… なんて妄想してみたりする年頃の16歳の春。 虚しいから止めよ! そこでやっと人影があったことに気付いた。 その人影はとても綺麗で美しい少女であった。 髪は淡い茶色で艶やかであり、ポニーテールになっております! かなり絵になっているぜ! ボ~っと少女を見ていると、視線に気付いたようでこっちに歩いてくる。 ヤバい、かなりの変態さんみたいになってた気がする。目の前に立たれてドキッてした。 可愛いもん! いいにおいするもん! 「お前は光一か?」 へ? 何で俺の名前知ってるの? 「そうだけど、君は?」 少女の眉間がピクッと動いてオーラが変わった。 「貴様、まさか私のことを忘れているのではないだろうな?」 怖っ!! 何でいきなりキレてんの? ここは A-抱き付く B-全力で逃げる C-土下座 D-口説き Aは変態だから無理。 CとDは俺の身体中の細胞が拒否してる。 なのでBに決定! 「ごめんなさいぃぃぃ!」 この行動も見た目変態だ。違う選択するべきだったか?
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