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彼もまた翌日から仕事を休んだ、二人は最後まで一緒にいる事を選んだ。
それは彼の精一杯の優しさと愛情、そして償いだったのかもしれない。
だが彼女は日を追うごとに不安定になっていく、絶望という闇の中に自ら飛び込んでいった。
いつしか彼女の頭の中は、【死】という言葉で埋め尽くされる様になる。
そんな彼女の異変に気付きながらも、僕にはどうする事も出来なかった。
彼女に僕の言葉は届かない…彼女には彼しか見えていない、彼の言葉しか聞こえていないのだ。
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