バスケなんて………

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―――ダムダム ―――キュッキュッ 中学校の最後の地区予選大会2回戦。 優勝すれば県大会に出れるが事実上3年生最後の試合である。 監督が選手に檄を飛ばしている。 「ディフェンス足動かせ!カット狙え!」 「ガンバレ!!!」 ベンチ選手も試合にでてる選手を励ます。 そんな中一人暇そうにしているベンチ選手がいた。 主人公泉恭弥である。 (速くおわんね~かな) 第4クォーター残り2分で20点差がつき負けていた。 「オイ泉!準備しろ!」 監督が暇そうにしているベンチ選手に交代の指示を出す。 この選手は3年のため最後に試合に出してやろうという監督の心遣いである。 ―――ブー 「メンバーチェンジ!」 (あ~あ最後に出されてもなぁ……) 「恭弥!最後だから頑張ろうぜ!」 汗をいっぱいかいて俺に話しかけてきたのは同期でキャプテンの木村悠介(キムラユウスケ)。 人なつっこい性格で友達も多い。 いつもは軽い感じだがバスケをしているときはキャラが変わる。 ちなみに1年の時から試合に出てて県選抜にも選ばれてる。 「ん?あぁ頑張るよ~……」 ――正直俺はバスケはあんまし好きじゃない。
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