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「お帰りなさ~い!沢村くぅ~ん ニューヨークはどうだったの~?」
いつもは絶対に出さないような
甘ったるい声で
おつぼねの武田さんが話かけた。
「えっと…すいません。誰でしたっけ?」
ナイス沢村さん!
そして武田さん ドンマイ!
思わず顔がニヤけた。
なぜか沢村さんとバチっと目が合った。
その瞬間、沢村さんはすごいスピードで近づいて来る。
「おっ 村西じゃん!久しぶりだな~。やっぱお前 まだ仕事続けてたんだ」
「え?」
ち…近い!思わず退けぞってしまった。
「なにお前!俺のこと忘れちゃったの?総務の村西だろ?」
なぜ彼は私の名前を知ってるんだろう。
しかも部署まで覚えてるし。
「あっ はい。今は企画の村西です!」
「ふ~ん」
そう言って沢村さんは
私から離れ、
自分のデスクに腰かけた。
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