4447人が本棚に入れています
本棚に追加
/151ページ
ｼﾞﾘｼﾞﾘｼﾞﾘｼﾞﾘｼﾞﾘｼﾞﾘ――――――
いつも通り目覚ましが鳴り、ベッドの中から手を伸ばしてそれを止めた。
「ふぁ～ぁ」
大きなアクビを一つして、髪を掻き上げながら起き上がり
鏡に写る、メイクが崩れたボロボロの顔を見つめていた。
「私 メイクも落とさずに寝ちゃったんだ」
村西 遥(むらにし はるか)
26歳、ＯＬ、独身、彼氏いない歴３年。
人は私をお局様(おつぼねさま)候補と呼んでいる。
「いけないっ!
ゆっくりしてたら遅刻するわ」
急いでシャワーの用意をして服を脱いだ。
最後にゆっくりお風呂に入ったのはいつだっただろう？このままじゃ本当にお局様になってしまう。
「仕事辞めちゃおっかなぁ」
髪の毛を拭きながら呟くと
山田さんが寄ってきた。
「山田さん おはよう。ご飯だね!今あげるからちょっと待ってて～」
最初のコメントを投稿しよう！