1:)高校入試試験

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私はしばらく、龍ヶ崎くんを見つめていた。 5分くらい経っただろうか やっとデータの削除が終わったようだ。 私達にはそんなに思い出があったんだなと、改めて実感する。 「三谷…今日で最後だ…。お互い笑顔で別れよう。もう俺達は二度と会わない。いいな」 悲しそうな表情で、龍ヶ崎くんはそう告げた。 肯定の意味で頷く。 何故か分からないけど 私の目から涙がこぼれた。 そんな私の頭を優しく撫でると、龍ヶ崎くんは立ち上がり、[さよなら]と呟いた。  
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