2:)高校2年生

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そういうちゃらついたヤツとは関わりたくないので、私はさっと背を向けた。 微かに男子の一人と目が合ってしまった。 早く通り過ぎてくれないかと、ドキドキしながら待っていたが、足音はだんだん私の方に近づいていた。 「おい…」 突然背後から声を掛けられ、体がびくついた。 心臓の音が男子に聞こえるくらい大きな音を出していた。 「はい…?」 恐る恐る振り向くと先程の男子の一人。 もう一人はコンビニで雑誌を読んでいた。 す…すごい格好… 一文字で表すなら《ヒョウ柄》。 あ、一文字じゃないわ… とにかく派手だった。いや、派手過ぎる。 でもちょっとイケメン。 私の目には眩しいくらいの男子の姿。 「あんたさ…」 整った顔が私に声を掛ける。 強気になって、 「なによっ」 と言った。 「俺と付き合わねぇ?」  
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