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しばらくしてマックに着いて、私はポテトとコーラを頼んだ。
かえでは余程お腹が減っていたのか、ビックマックとチーズバーガーを頼んだ。
空いている場所に座り、やっと落ち着いた時だった。
――バシャッ――
「へ…?」
足に冷たい感覚…
恐る恐る下を向いて確認する…。
「ごめんっ!!大丈夫ですか!?」
焦る男の声。
同じくらいの年齢だろうか…?
彼が何故、私に謝ったのかすぐに分かった。
彼が私の足にアイスコーヒーをこぼしたのだ。
「…………」
驚きで言葉も出ない。
彼はハンカチで私のズボンを拭いてる。
「ごめんね…足も濡れてるね…」
「やめてっ!!」
彼の手が私の足に触れた時、怒鳴ってしまった。
「本当にごめんね…よければ…このハンカチ使って」
申し訳なさそうに言うと、ハンカチをそっと私の手に乗せて何処かへ行ってしまった。
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