2:)高校2年生

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「ねぇっ!!珠莉ったら」 電話の向こうのかえでが怒鳴る。 我に返った私は慌てて電話に向かって会話を返す。 「別にいいけどさ…あの人…狙うなら辞めといた方がいいよ」 「はぁ!?意味分からないし…私の男友達がさ-、彼を知ってるみたいで…」 その言葉を聞いた瞬間、私はびくりと必要以上のリアクションをとった。 「ちょッ、どういう事?」 「だーかーらー、私の男友達が彼の事を知ってるらしいのっ!」 電話の向こうのかえでは呆れたような感じにため息混じりで言った。 「んで本当に本人かの確認のため、あんたに聞いてんのっ」 「じゃあ狙ってる訳じゃないの?」 「だって私もう新しい彼氏見つけたしー」 ……………………早………… 私は心の中で呟いた。
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