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ごうごうガタガタと
古い機械の音がする路地。
僕は座り壁に寄り掛かりながら
空を見ていた。
ベージュ色の壁に油がところどころにこびりつき汚れた古い機械が今にも壊れんかとばかりに精一杯にデタラメな合奏を繰り広げている。
その先に
青い下界の喧騒など知らぬ空が
ゆらりのらりと
広がっている。
僕は何故だかその場所にいると心が安らいだ。
悠々と広がるその空の中
目を凝らすと白い一本の線が
遠い遠い空の奥から垂れていた。
宇宙へのエレベータ
ナノタワーだ
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