ラクリマの夜
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男が去った小さな公園の隅の僕は、月に照らされていた。お月様は、まだ泣き止まない。 あの男も、お月様にも、明日や明後日や来週や来年が待ってるよ。何も嘆くことなんて、ないのに。泣くことなんて、ないのに。 ぱた、ぽとり、ぽとり。 僕はまた、落ちてゆく。 明日はないけど、また明日。 僕は、泣かないよ。
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