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「それじゃ、澤井さん仕事頑張ってくださいね」
幸紀はそう言って純と歩いた。
「湍水町なんて……、なんであんな所に行ったんだ?」
「分からない。だけど、そこに何かがあるのは確かよね」
「そうだな。あ、俺用事あったんだ。ごめん、こっちに行かないと」
「そうなの?じゃぁ、またね」
純は幸紀と別れ、違う道を歩いた。
「ふぅ~忘れるとこだった。成美神社に行かなきゃな」
そう呟くと、純は歩く速度を速めた。
約20分後、純は成美神社に着いた。
カランッカランッ
純は、賽銭箱にお金を投げ入れ神に祈った。
唯、無事でいてくれ!
「はぁ……」
純は溜め息を一つつき、御守りが売っている場所まで歩く。
その場所に着くと、巫女さんに御守りを頼む。
「ありがとうございました」
巫女さんから御守りを貰う時、笑顔で言うので、純は会釈をして神社を出た。
きっとこれで大丈夫。唯は絶対に助かる。いや、助けるんだ!!
純は強くそう誓った。
そして、強く一歩を踏んだ。
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